その昔は旧車と言えば昭和40年代~の時代でしたが、あれからもう数十年の時が経ち今は昭和最後から平成の時代の個体を今の時代に合わせてレストレーションする時代となって来ました。あの頃の車輛が何故こんなにも支持されるのか、これは現代にはない自由が存在したからだと考えております。自由と不自由は背反で何もないからこその価値という事が出来ます。何も縛りが無かったあの頃のコンピューターでさえ設計されていない理論構築の品々が今でも何かを感じさせてくれます。無駄の塊だったりチャレンジングな意匠の数々、そして魅力的だった伸び盛りの工業製品の集合体としての造形。その奥には何処までも続く残業や他との関りが今とは違った時代のそういう品です。日本固有のドメスティックな感性の産物はもちろん日本人に刺さります。そういう時代背景と伸び盛りの日本を象徴する品々。いつまでも色褪せない独特の個性を持つ小型のスポーツカー。
0コメント